ウラジロアカザ(裏白藜)(ヒユ科アカバアカザ属)
ウラジロアカザ(裏白藜)(ヒユ科アカバアカザ属)
自生環境
造成地、河川敷 など
原産地
ユーラシア
特徴
- ユーラシア大陸原産で、北半球の広範囲に広がっている1年草です。国内では明治時代に採集されたのが初めてで、1891年に牧野富太郎博士によって和名が発表されました。草丈は10センチメートルから40センチメートルほどで、茎はやや地を這います。
- 葉は厚みがあり、縁は不規則にギザギザと切れ込みます。裏面は粉状の物質にびっしり覆われて白っぽく見えます。茎には何本もの赤い縦筋が入ります。5月から10月頃、茎の先に小さな花がびっしりと固まってつきます。花の穂の中には雌花と両性花(雄しべと雌しべの両方がある花)が混じってつきます。
- 現在は全国各地に分布し、海沿いの地域に多く見られます。野田市は海からはだいぶ離れていますが、造成地や河川敷の湿った場所によく生えています。
アカザ属が細分された
ウラジロアカザはアカザ属(Chenopodium)に分類されていました。しかし近年、研究が進むにつれ、アカザ属はいくつかのグループに分割されました。結果としてウラジロアカザは、アカザ属から新設されたアカバアカザ属(Oxybasis)に「異動」となりました。ただまだ研究途上にあり、今後また変わるかもしれません。属名になったアカバアカザは今のところ国内での記録はありません。
市内の分布状況
市内全域に分布しています。普段はあまり見かけないものの、工事などで土がかき混ぜられると、生えてくる傾向にあります。
予想される被害
・駆逐
現時点では大きな被害を出すほどの繁茂はしていません。ただ湿地や河川敷など、多数の希少種が生育する環境に生えるため、これらの生育場所を奪ってしまう可能性があります。
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