ハリビユ(針莧)(ヒユ科ヒユ属)
ハリビユ(針莧)(ヒユ科ヒユ属)
自生環境
畑地、荒れ地、牧草地 など
原産地
熱帯アメリカ
特徴
- 熱帯アメリカ原産で、日本には明治時代に渡来していたと言います。寒さにはあまり強くないことから、しばらくは西南日本のみでとどまっていましたが、戦後、本州にも分布が拡大し、今は北日本にまで広がっています。現在は市内でもいたるところで普通に見られます。
- 畑地や牧草地の周辺に多い1年草で、草丈は40センチメートルから80センチメートルほどになります。葉のつけ根や穂に鋭い刺があり、うかつに触るとかなり痛い思いをします。葉にはしばしば模様が入ります。
- 夏から秋にかけ、茎の先に花の穂をつけます。穂の中に雄花と雌花が混在しています。雄花のがくは5枚、雄しべは5本です。葉のわきにも花が塊状につきます。晩秋から初冬にかけ、寒さに当たると鮮やかに紅葉し、特に茎は鮮烈な色味となります。
鋭い針を隠し持っている
ハリビユはその名の通り、体にとても鋭い刺を持っており、うかつに触れると刺さってケガをするおそれがあります。しかしこの植物は、パッと見で刺があるのが分かりにくい点が厄介です。刺は葉のつけ根にあり、葉かげに隠れるようにあるのが原因です。また花期から果実期には、葉のつけ根にも花や果実がびっしりと塊状につくため、なおさら目立たなくなります。
市内の分布状況
市内全域に分布しています。水田や畑地の周辺で特に多く見られます。
予想される被害
- トゲ
- 農業被害
全体に鋭い刺を持ちます。また繁殖力がとても強く、耕されて根茎がバラバラになると、ちぎれた断片から復活してさらに増殖していきます。そのため畑に生えるととても厄介です。
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