イチビ(莔麻)(アオイ科イチビ属)
イチビ(莔麻)(アオイ科イチビ属)
自生環境
畑地、荒れ地、牧草地 など
原産地
インド
特徴
- 国内でも古くは繊維作物として栽培されていました。今は栽培はされなくなりましたが、代わりに輸入飼料などに混入するかたちで渡来したものが広がり各地で繁茂しています。かつて栽培されていた系統と、現在はびこっている系統とでは、果実の色などの形態にちがいがあると言われています。
- 茎は丈夫で直立し、大人の背丈くらいの高さになります。ときに2.5メートル近くに達することがあります。葉は揉むと特有の異臭があります。牧草などに混入したものを乳牛が食べると、異臭のする牛乳ができてしまいます。
- 夏から秋にかけて、直径1.5センチメートルほどの黄色い花を咲かせます。そのあとにできる果実は「平たい袋状」で、中に3個から5個ほどの小さな種が入ります。この果実が12個から15個ほど丸く並んで、1つの壺のような形になっています。
繊維作物でもあるが……
古くは繊維を取るために栽培されていました。イチビの別名でもあるキリアサ(桐麻)やボウマ(?麻)は、繊維を麻の代用としたことにちなみます。しかしその後、従来栽培されていたものとは別系統と考えられるものが、輸入飼料などに混入して渡来、それが畑や牧草地で繁茂しています。一度発生すると、茎が強靭なため除草しづらく、農機による作業の妨げにもなってしまいます。
市内の分布状況
市内全域に分布し、畑や水田の周辺に特に多く見られます。
予想される被害
- 駆逐
- 農業被害
農地周辺で大繁殖し、問題となっています。茎が繊維質でとても丈夫なため、農機を詰まらせる原因となります。また乳牛がこれを食べると、異臭のする牛乳ができてしまいます。
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