フユアオイ(冬葵)(アオイ科ゼニアオイ属)
フユアオイ(冬葵)(アオイ科ゼニアオイ属)
自生環境
道ばた、畑地、海辺 など
原産地
ユーラシア
特徴
- 日本にはかなり古い時代に渡来し、当時は薬用または観賞用として栽培されていました。果実は冬葵子(とうきし)と呼ばれ、生薬として使われています。現在フユアオイはほとんど栽培されず、一部野生化した株が見られる程度です。これとは別に、江戸時代に変種のオカノリが野菜として渡来しました。現在も少数ながら栽培されています。
- 1年草ではありますが、比較的暑さ寒さに強いため、季節に関係なく発生を繰り返します。名前に冬と冠してあるのは、冬の間も青々とした葉をつけることにちなんでいます。フユアオイの葉はふつう掌状に5つから7つに浅く切れこみます。
- ウサギアオイに似ているものの、果実の様子が異なります。ウサギアオイは果実が露出しているのに対し、フユアオイのそれは大きく膨らんだがくの中に包まれて、外からは見えません。
畑で採れる海苔?
フユアオイの変種オカオリは、葉のしわが多く、野菜として栽培されています。ヨーロッパでつくられた系統で、日本には江戸時代に渡来したといわれています。葉を火で軽くあぶると、まるで海苔のような風味があることから、陸(おか)で採れる海苔としてその名がつけられました。ただフユアオイとオカノリの中間的な姿のものも少なくなく、両者の線引きは難しいかもしれません。
市内の分布状況
現時点では、市内でほとんど見かけません。ただ外来種なので今後増えてくる可能性はあります。
予想される被害
今のところ特になし
外来種ではあるものの、今のところ野生化は限定的で、それほど広がる気配はありません。ただ食用で栽培する場合は、周辺にあまり野生化させないよう気をつけたいところです。
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