ミミナグサ(耳菜草)(ナデシコ科ミミナグサ属)

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ページ番号 1035682 更新日  令和4年10月4日 印刷 大きな文字で印刷

ミミナグサ(耳菜草)(ナデシコ科ミミナグサ属)

ミミナグサの図鑑

自生環境

野原、林縁、河川敷 など

原産地

日本在来

特徴

  • 芝地や野原、木陰などに生える越年草で、草丈は15センチメートルから30センチメートルほどになります。かつては身近な存在でしたが、明治末期にヨーロッパからオランダミミナグサが渡来すると、それに押されるような形で急速に減少していきました。極端な乾燥を嫌う傾向があるため、都市化も減少に拍車をかけているかもしれません。
  • オランダミミナグサに比べると葉色が暗く、また茎やがくは、ふつう赤紫色を帯びた色になります。茎や葉には毛が多く生えています。茎上部やがくには粘液を出す腺毛があり、わずかにべたつきます。
  • 春、茎の先に白い花を次々と咲かせます。花柄はがくの長さよりも長くのび、花や果実の間隔が空いて間延びしたような感じになります。一方でオランダミミナグサの花柄は、がくの長さよりも短く、花や果実が密集して見えます。

つぼみは紫がかった色。花柄はやや長くのびる。花びらは5枚で先は浅く切れこむ。

果実は熟すと先が開いて中のタネを落とす。花が咲き進むと柄はさらに長くなる。

茎は赤紫色。葉は2枚ずつ向かい合わせにつく。葉は暗い緑色で毛が多い。

とても長い学名の持ち主

ミミナグサの学名を見ると、とても長くて複雑であることに気がつきます。じつは日本のミミナグサ、分類上どこに位置づけるのかとても難しく、たびたび学名の変更が行われています。とりあえず現在は、ヨーロッパに自生するオオミミナグサ(Cerastium fontanum subsp. vulgare)の変種(var. angustifolium)として位置づけられていますが、今後もまた変わるかもしれません。

市内の分布状況

市内全域に分布していますが、同じ仲間の外来種オランダミミナグサに押され気味で数は少なめです。

市内の分布状況の図

予想される被害

  • 競合
  • 農薬

身近な草でしたが、外来種のオランダミミナグサが増えると、それに追いやられるように減ってしまいました。人の近くに生えるため、人間活動の影響を受けやすい傾向にあります。

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