コウノトリが野生復帰した野田の環境は人間も安全に暮らせる証し

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ページ番号 1042236 更新日  令和6年7月30日 印刷 大きな文字で印刷

注:本市報html版は市報のだ令和6年8月1日号の掲載内容です。最新情報をご確認ください。

こうのとり

コウノトリが野生復帰した野田の環境は 人間も安全に暮らせる証し

水田や森林といった水陸両方の生態系が入り交じった里地里山は、多様な生き物の生息の場となっています。
 環境省の調査では、絶滅危惧種が集中して生息する地域の多くは、原生的な自然地域よりも下草刈りや枝下ろしといった、人の手が入って管理された、里地里山地域であることが分かっています。
 野田市には、首都圏では希少となった谷津田(斜面林に囲まれた谷地にある田んぼ)が残されており、それらの自然豊かな環境は市民の財産です。
 そこで市では、この恵まれた環境を次世代につなごうと、生物多様性の保全と自然再生に取り組み、農薬や化学肥料をできるだけ使わない米づくりや田んぼと水路をつなぐ魚道の整備など、里地里山の環境整備に取り組んできました。
 また、田んぼの食物連鎖の頂点に立つコウノトリを生物多様性のシンボルとして位置付け、平成24年からコウノトリの飼育・野生復帰事業に取り組んできました。
 コウノトリが野生復帰できる環境は、その地域に餌となる多様な生物が生息している証しであり、人間も安全に暮らせる環境であることを意味します。
 令和6年4月に江川地区で2羽が野外繁殖し、7月に大空へ巣立ちました。
 自然再生の取り組みは、野田市だけの課題でなく、広域的に多くの自治体が継続して取り組まねばならない大きな課題であることから、自然再生のシンボルであるコウノトリの野生復帰事業の財源は、全国から寄附を募る形で運営してきました。
 ふるさと納税の仕組みを使った「みどりのふるさと基金」への寄附やクラウドファンディングを活用した人工巣塔の設置、国や企業などからの補助金や助成金、餌の寄附や市内小学校児童らの募金活動による寄附など、市内外を含めた、全国から寄せられた、多くの方の支援と協力で実現できました。
 今後もコウノトリの飼育・野生復帰事業を継続していくため、全国の賛同していただける方からの支援で取り組んでいく予定です。

記事に関する問い合わせ 

みどりと水のまちづくり課 04-7199-8147

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